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岡山カキ ブラブラ調査

平成15年10月3‐4日 

 虫明湾の曙:岡山いこいの村に宿泊。早朝、少し歩けば写真の撮影スポット、800円のカメラでこんないい写真が取れてしまった。アマチュアカメラマン?が何人か車で来ていました。虫明湾にカキいかだが並んでいて小型漁船の航跡が尾を引いて幻想的でした。

 








 かきブラブラ調査

岡山に行く機会があったのでカキについてブラブラと調査をした。現地の方にあれやこれやと教わったことをまとめてみた。たまたまそこにいた方からの聞きかじりですので聞き違いなど真偽疑わしきこと多々あるかと存じますがあしからず。

岡山県では邑久町虫明(邑久郡)、日生町(和気郡)、牛窓町(邑久郡)でそれぞれカキの養殖を行っている。規模は国内生産の5割を占める広島県に続いて宮城県とともに第2位グループに位置する。

カキの仕事には@カキ養殖Aカキ打ち(ロープからカキをはずす)Bカキ剥きC袋詰 がある。別途、殻つきカキの販売もある。

(1)はじめに

 カキの引上げ作業はかつては手作業で大変だった。真冬の作業でかつ船端での作業で腰も痛めやすかった。カキはロープの端っこにくっついており船端にぶつけると大事なカキが海の藻屑と消えていくので船の端に引っ掛けてずるずる引き上げるわけには行かないのだ。船端からわずかにでも離して引き上げる必要があった。現在ではカキのつるしを大きくし、それまで手作業で引き上げていたものをクレーンで上げるようになった。小船はクレーンを取り付けるために大型化した。

  ノリと違いカキは重いのでカキいかだとなっている。

 カキをつるすのは直径5mm位のロープで、ロープに帆立貝の中央に穴をあけたものを通しホタテとホタテの間にプラスチックのスペーサーを入れ間を空ける。この間にカキがくっつきだんだん大きくなるのだ。

7月から8月頃湾の中央にカキの幼生が浮遊して来る。幼生のいる海域を調査船が調べる。帆立貝をセットしたロープを湾の中央の海域にセットし種付けを行う。種をつけた後いかだまでゆっくり運ぶ。早すぎると幼生が離れる。くっつきの悪い年は種を買う。経費がかかるので採算を取るのが大変だ。業者によってはくっつきの悪い年はあきらめる者もいる。カキが大きくなるまで2‐3年かかるので昨年のもので間に合わせる。ただ3年も経つと大きいので剥き作業が大変だ。殻が開きにくいのか。

カキは台風が来ると大変だ海が荒れて被害が出る。湾内は栄養が少ないので頃合を見計らって外海に出す。海域をどの業者が確保するかはエサの具合もあり死活問題となる。そのため毎年抽選でショバを決めている。

最もおいしいのは2月頃だ。身がプリンプリンする。カキの出始めは10月半ばだ。

カキは剥いてもまだ生きている。

(2)虫明

 邑久町虫明のかきは20年前ごろ曙カキとして一世を風靡した。曙カキは1kg入りのロケット袋入りだった。虫明港には小さいながらも曙会館というカキ養殖の展示場もある。











虫明港にはかき加工所が2棟見られた。1棟にはカキ業者が数軒ずつ入っている。空き地には穴をあけてロープを通して束ねた帆立貝が積み上げられていた。届いたばかりのホタテにはまだプラスチックの環ははさみこまれておらずぎっしりと重なっている












(3)日生港(和気郡日生町)

 小豆島に行くフェリーや近くへの渡しの航路が開かれている。

朝市をやっていた。日生漁業協同組合はこの朝市と同じ建物にある。











 港のはずれにドデカイ県漁連のカキ加工所を見つけた。ベルトコンベア-が岸壁側に20本以上突き出ている。ここに漁船が横付けしてカキを荷揚げするのだろう。

 












(4)頭島(日生町)

 カキ業者が多いという頭島にわたってみた。日生の港から連絡船が出ている。カキ加工所が頭島の港周辺に2箇所あった。19業者がいるという。

 港のお好み焼やさんにカレンダーがあった。名古屋中央市場の卸売会社のカレンダーでやはり名古屋市場とのつながりの深さが感じられた。

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