尺八ワンポイント 本文へジャンプ


(6)指打ちのしかたはどのように

  尺八を尺八の音らしく出すにはいろいろなテクニックが必要です。この指うちはフルートでは決してやってはいけない技法です。尺八ではもうやりづめにやる基本的な技法です。指打ちはタンギングを行わない尺八にとって、なくてはならない技法です。ふにゃふにゃのメロディーがシャキッとなります。
(1)指打ち

 2孔や3孔や4孔や5孔を打ちます。レチーの時、チーの直前に4孔を打ちます。ロツーのツの直前に2孔又は3孔又は4孔を打ちます。ツレーのレの直前に3孔又は4孔を打ちます。
 チハーのハの前に5孔を打ちます。
 通常は1回打つのですが、4孔を重ね打ちをする超ベテランさんもいます。直前に2回打つわけです。

(2)まずは4孔打ち
 慣れるまでは4孔打ちだけでも結構です。ロツーーのツーーの直前に4孔を打ちます(2孔の方がよいと思いますが…)。ツレーーのレの直前に4孔を打ちます(3孔の方がよいと思いますが…)。同様にレチーーのチの直前に4孔を打ちます。チハーーの場合は4孔は打てないので、裏孔の第5孔を打ちます。
(3)指打ちの効用
 譜面でハハハハハーーのようなのが出てきた時、普通に吹くとふにゃふにゃのメロディーになってしまいますが、裏孔の5孔を間にたたいてやれば明瞭にメロディーとして聞こえてきます。(
ツツーーなら2孔をたたく)
 「翼をください」の譜は、チハーー
3ロハハーーハローー3ロハハーー
ハレレーハーー・・・・であるが、普通に吹いてはとても翼で飛ぶ感じにはならない。ハーーの音が変わるたびに裏孔の5孔をたたいてやればメロディーがグーッと明瞭に浮かび上がってくる。名曲らしくなってきます。試してみてください。