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尺八を尺八の音らしく出すにはいろいろなテクニックが必要です。この指うちはフルートでは決してやってはいけない技法です。尺八ではもうやりづめにやる基本的な技法です。指打ちはタンギングを行わない尺八にとって、なくてはならない技法です。ふにゃふにゃのメロディーがシャキッとなります。
(1)指打ち
2孔や3孔や4孔や5孔を打ちます。レチーの時、チーの直前に4孔を打ちます。ロツーのツの直前に2孔又は3孔又は4孔を打ちます。ツレーのレの直前に3孔又は4孔を打ちます。
チハーのハの前に5孔を打ちます。
通常は1回打つのですが、4孔を重ね打ちをする超ベテランさんもいます。直前に2回打つわけです。
(2)まずは4孔打ち
慣れるまでは4孔打ちだけでも結構です。ロツーーのツーーの直前に4孔を打ちます(2孔の方がよいと思いますが…)。ツレーーのレの直前に4孔を打ちます(3孔の方がよいと思いますが…)。同様にレチーーのチの直前に4孔を打ちます。チハーーの場合は4孔は打てないので、裏孔の第5孔を打ちます。
(3)指打ちの効用
譜面でハハハハハーーのようなのが出てきた時、普通に吹くとふにゃふにゃのメロディーになってしまいますが、裏孔の5孔を間にたたいてやれば明瞭にメロディーとして聞こえてきます。(メツツーーなら2孔をたたく)
「翼をください」の譜は、チハーー3ロハメハハーーハローー3ロハメハハーー
ハメハレレーツハーー・・・・であるが、普通に吹いてはとても翼で飛ぶ感じにはならない。ハメハハーーの音が変わるたびに裏孔の5孔をたたいてやればメロディーがグーッと明瞭に浮かび上がってくる。名曲らしくなってきます。試してみてください。
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