尺八ワンポイント 本文へジャンプ


(6a)達人級の奏者の横顔

 演奏会で最前列の端っこで達人級の演奏を拝見したことはあるでしょうか?
 今日、演奏会で大勢の上手な方々が尺八を演奏されるのを、ほぼ最前列の端っこで鑑賞したが、奇妙なことに気が付いた。達人級は横顔が長ーく見えるのだ。

 飛びきり上手な達人級のお二人は、あごのでっぱりからほほ、犬歯の上の唇まで一直線に黒い影ができているのだ。まるで馬の顔のような、犬の顔のような、狐の顔のような直線の影である。顔が長ーく長ーく長ーく見えるのだ。鼻の下が長ーいのか、何かちょっと違うような気もするが、顔が長ーく見えた。そしてそこからまっすぐ尺八が伸びているのである。普通に上手な方々はそのような影はめったになかった。(おひとりみえたが、影の線から尺八がまっすぐではなく、ややカリ気味に伸びて音がかすれ気味であった。上手でしたが・・・。)
 このような観察も、いい音色を追求するための参考になる気がするわたくしです。